国体レガシーを大切に

 この秋に行われた「福井しあわせ元気国体・障スポ」では、選手のみなさん、指導者のみなさんをはじめとする関係各位のご尽力のおかげで、50年ぶりの天皇杯、史上初の皇后杯獲得、そして競技別でも9つの競技で天皇杯を獲得し、障スポでは130個ものメダルを獲得するなど、福井県勢が大きく躍進する成果を挙げることができました。このことに対し深く感謝と敬意を表すとともに、この成果を県民一丸となって将来へと受け継いでいくために、私も微力ながら力を尽くすことをお誓い申し上げます。

 

 さて、私は国体の成果の一つとして、「福井にいながら世界に挑戦できる選手を育成することができた。」ということを感じています。報道もされましたが、今後は福井県から東京オリンピックに出場する選手を30名輩出するという具体的な目標を立てて、引き続き選手強化に努めていくことになります。

 私には、それ以上に国体の成果として強調したいことがあります。それは、たとえ小さい県であっても方法と手段を整えて、一丸となって取り組めば、東京をはじめとする大都会にに勝てるんだということです。

 これこそ、我々が国体から得た最大の気づき、学びであり、レガシーではないでしょうか。そしてこの偉大なる気づきを他分野に応用するということは、競技力の維持向上、施設の有効活用とならんで、真剣に取り組むべきことです。大変難しいことですが、その姿勢のもと行われる県政を実現したいと私は考えています。

 

 このように国体成功の余韻をまだまだ感じたいところではありますが、しかし世の中は決して止まることなく、変化を続けていることも事実であります。この間も世界情勢はめまぐるしく動き、シリコンバレー発の技術革新ばかりでなく、アリババやウーバーの勃興により、物流革命やシェアリングエコノミー革命により、日常生活が一変しつづけている国々もあります。国体の経験から学んだことを活かし、福井県政が激動する世界の動きをキャッチアップできるのか、これから真価が問われることになります。

 

 私は東京などの大都会と小さな福井が互角に渡り合うには、東京などを経由せずにダイレクトに海外とつながり、ヒト、モノ、カネ、そして、情報が流通するネットワークを構築することも必要だと考えています。そのための環境整備としては、①小松空港への海外便就航拡大、②外資系企業の誘致、③国内外の福井県人のネットワーク化などが挙げられます。

 海外航路の開設については、小松ー香港便が、来年の3月より週に2便の定期便開設されることが決まりました。これからは、成長著しいASEANの中心地であるバンコク便の実現に力を注ぎます。

 次に外資系企業の誘致は、雇用創出や最先端の技術や革新的な経営ノウハウの導入などを通じた福井創生に貢献するものであり、積極的に働きかけていきます。

 そして、国内外で様々な分野で活躍している福井県人はたくさんいらっしゃいます。県は県人ネットワークとより積極的に関わり、世界の変化の兆しをキャッチし、県政の進む方向を戦略的に判断する知見を得るべきです。

 

 これらのことの実現を通して、私は福井にいながらにして、いかなる分野でも活躍することができる、すなわち全ての県民の夢が実現する舞台を福井に整えたいのです。その強い意志を持ってこれからも県政に取り組んでまいります。