豪雪をのりこえる

 みなさん、こんにちは。梅の花が見ごろを迎えています。日中20度を超える日もある中、春の訪れを感じる今日この頃です。

 まず、今回の雪害において亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、怪我などの被害を受けられた方々に対し、衷心よりお見舞いを申し上げます。県民の皆さまの安全・安心を守ることが県政の務めであることを肝に銘じ、私も微力ながら雪害につよい福井の実現に努めるようにお約束を申し上げます。

 さて、このコラムを読まれている方のほとんどは雪害の当事者だと思います。私も、降りやまない雪をかきわけるようにしてスーパーにたどり着いたものの、棚にはモノがない状況を目の当たりにして、いつこの事態が収束するのか、と天を仰いだ生々しい記憶が残っています。

 その間、家のまわりで雪かきやスタックをした車を救出しながら、地域の方々といろいろな話を交わしました。多くは雪に関することでしたが、お年寄りから聞いた38豪雪や56豪雪の体験談からは、現代にも通じる多くの気づきをいただくこともできました。実際、一人暮らしの宅を心配して尋ねてみると、「断水に備えて水はお風呂に貯めてある」、「食べ物もお米さえあれば大丈夫や!」と、むしろ私たちの不安を笑い飛ばすような頼もしい言葉を返してくださいました。

 初めての屋根雪降ろしにも挑戦しました。1.5メートルを超える雪でたわんだ屋根を見て、居てもたってもいられず屋根に上りましたが、慣れない作業に必要以上の疲労感を覚えたものです。

 この冬の除雪費用はなんと約150億円。もちろん、国からの支援も一部ありますが、これは雪国ならではの大きなハンデです。37年ぶりの大雪を経験して、福井県政において「克雪」とは、大きな政策課題であることを再認識させられました。

 当然のように、2月定例会では、豪雪対応について多くの議員から問題提起がなされました。大きな論点は、①国道8号線の滞留、②公共交通機関の運休、③三国油槽所周辺の除雪問題、④県の情報発信問題、⑤経済的損害の補償問題、などがあげられます。

 私からは一般質問の中で、知事のリーダーシップが存分に発揮されたかという点を質しました。

 これまで大規模な災害が起きた際には、リーダーの資質と組織のマネジメントが大きく問われています。災害時のリーダーシップに求められることは、リーダーが災害に立ち向かう強い姿を見せ、勇気づけることだと言われています。 しかし、今回の雪害では、知事の存在感が薄かったという指摘が各方面からなされました。

 県のホームページでは被害状況や道路状況、気象状況などは情報提供されているものの、あくまで情報にすぎず、県のリーダーである知事の生のメッセージをうかがい知ることはできませんでした。いつ終わるとも知れない雪害のさなかに「県民一丸となって困難をのりこえていこう!」と直接よびかける記者会見が実施されなかったことは誠に残念なことです。知事にはもう少し県民に寄り添い、元気を与える姿勢があってもよかったのではないでしょうか。

 3月も半ばとなりましたが、県内では未だ通行ができないままの道路や、家屋や農業用施設などの損壊など、復興はこれからです。被害にあわれた県民が一日も早く安心を取り戻すことのできるように、引き続き着実な対策を求めて参ります。