9月定例会にのぞむにあたり

 もうすっかり秋めいてまいりましたね。収穫の秋、山が美しく色づき、福井がピカピカに輝く秋は私の大好きな季節です。みなさんも元気にお過ごしのこととお慶び申し上げます。

 一方で、8月には台風5号が福井県に上陸して、避難指示がだされ道路が寸断されるなど大きな被害をもたらしたり、このところは北朝鮮の核保有が現実のものとなり、福井県でも朝鮮半島有事の対策を迫られるなど、心配なこともたくさんあります。県民のみなさんの安全と安心を実現することが県政の最大の目標ですので、不断の努力で目標実現にこれからも取り組んでまいります。

 さて、6月議会は、今年度の入試から導入を目指した、県立高校入試に英検の3級以上の取得者は5点から15点の点数を加点するという制度の是非が問われ、制度の見直しを求める意見書を採択しました。この問題は、①中学校で修めるべき学力以上のものについて評価しようとしていること、②英語だけを特別視していること、③塾通いを促進しかねず、地域や経済格差によって不公平が生じる可能性があること、④教員の多忙化に拍車をかけかねないものであることなど、様々な問題をはらんでいました。私は、総務教育委員会のメンバーとして、先生方や塾関係者、保護者に聞き取りをさせていただき、制度に反対の立場で議論に参加をしました。

 というのも、私をはじめ各議員に県民のみなさんから寄せられる声からは、ほぼ制度に賛成の方はいなかったからです。しかし、大きく違和感を感じたのは、戸惑いや反対の意見をお持ちの方が多かったにもかかわらず、県教育委員会の調査では調査対象の先生方が全員制度導入に前向きだという回答結果が示されたことです。我々の調査と真逆の結果に、委員会でも大きな話題となりました。行政が決めたことは、なんでも絶対善だといわんばかりの大政翼賛会的な進め方に背筋に怖いものも感じたほどです。しかし、県民のみなさまの声をいただいた議会として、信念と自信をもって反対と見直しを求める意思を意見書にまとめました。
結果、100点満点の外部に加算をするという制度を見直し、内部加点と改めることで、他教科との差を縮小することになりました。英検という、中学校のカリキュラムとは関係のない外部検定を、公的教育機関の入試に導入するという問題は残りましたが、議会の議決で行政が誤った政策を転換するという点においては、県民の勝利だったのではないかと思います。

 9月議会では、第2恐竜博物館の建設問題が焦点となりそうです。90億円以上かけて、エンターテインメント性を付加した施設を行政が整備する必要性がどこにあるのか。私は、この税金投入が県民福祉の向上につながるという確信を持てず、現在示されている構想での整備は反対の立場です。

 一方で、学術的な面では、これまでに4,000点を超える恐竜化石を発掘し、そのうち新種の7種のうち5種を発見、平成29年2月には恐竜化石産地として、初めて国の天然記念物に指定されるという成果を挙げています。さらに、国内の恐竜研究の重要拠点として、国内外での共同研究・調査による知の交流にも業績を挙げ、その結果カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並ぶ、世界三大恐竜博物館と称されるに到っています。
 このことは、福井県にとって大きな栄誉であり、その地位をより強化し、学術的に国内外に貢献することはもとより、その成果により多くの方に触れていただくための機能充実・施設の拡大を指向することは、自然の流れかもしれないと考えたりもしています。
 しかし、県が血税を財源として整備することについては、やはり納税者たる県民のご理解が欠かせないと思うのです。恐竜博物館が世界三大恐竜博物館という高い評価を維持することが、県民益にどう還元されるのか、経済効果や学習面での効果向上はどう期待できるのか、そこをしっかり踏まえた基本構想が立てられるべきです。

 そのことに9月議会では踏み込んだ問題提起・提言をしていきます。県議会での議論にどうぞご注目ください!