井の中の蛙におちいるな

井の中の蛙におちいるな

 昨年の中国視察で感じたことを「井の中の蛙 大海を知る 新人議員の中国訪問記」という本にまとめました。もしご関心のある方がいらっしゃれば、お知らせください。  本の題名に込めた思いは、私たちが自分の経験や知識のみで世界を見ることはいかに愚かであるかということです。私自身、これまでにも「井の中の蛙」状態に陥ることがあり、反省した事は枚挙に暇がありません。しかし、これに国家が陥ってしまうと、反省だけではすまなくなります。  いま、歴史的事実や科学的根拠をないがしろにし、自分の願望を通して社会をとらえようとする「反知性主義」による政治、言い換えればポピュリズム政治が世界を席巻しつつあるといわれています。日本、アメリカ、中国、韓国、イギリス、、、その中でも、私は特に日本国民が「反知性主義」的な傾向を帯び、内向的になっていることに危機を感じています。 とりわけ、近年の東アジア諸国との関係は、有史以来の連綿とした交流の歴史を無視するかのような非難の応酬によって彩られています。ネット社会でも現実社会でも、ヘイトスピーチという形で、聞くに堪えない言葉が飛び交っています。また驚くことに、この福井にも「大東亜共栄圏」という言葉を使い、戦前のように日本が盟主となる政治・経済共同体の再興を唱える人が存在しています。その背景には、一部の日本人の底流に流れているアジアの国民を下に見る歪んだエリート意識や、サービス・技術も、日本が一番に決まっているという、願望から来る思い込みが見え隠れするかのようです。いい加減、そのような前近代的な観念を壊さなくては、今後国際社会では相手にされなくなるでしょう。