失敗とはなにか

 私がこれまでの人生で学んだことの一つに、「失敗」に対するとらえ方があります。「失敗」とは何か。それは行動すべきときに行動を起こさないことです。
 行動すれば、必ず結果がでます。期待した成果を挙げれば「成功」。成果を挙げられなかった場合は「失敗」したと捉えるのではなく、自分の足りないところが顕在化する、「学び」を得たと捉えるようにしています。
もちろん、行動した結果が思うようにならずに、多くの人々にご迷惑をかけたり、信頼を失ったこともあります。そして、そのこと自体に落ち込んでしまい、行動を起こすことができないこともありました。しかし、人生は休むことなく続いていきます。批判を甘んじて受け止め、真摯に反省して乗り越えてゆかなくてはなりません。その過程はとても辛いことですが、その後の人生の大きな糧となった気がします。
すなわち、行動した結果に「失敗」はないということです。「行動なくして、成功なし」。県民益を増進するために率先垂範して行動し、福井県の未来に尽くしていきたいと考える次第です。
 さて、県政では、前例や法律、予算によって決められているから変更や改善はできないという内向き発想、自分の担当する仕事や所属する部署だけがよければそれでいいといった縦割りの発想が、県民感覚とずれているという批判が根強くあります。このことは、一つの政策であっても県民の視点が多様であることを示しています。そのようなものは部局を超えて県民のニーズを把握し、それを実現するための方策を講じなくてはなりません。
例えば、公共交通政策は単に交通の利便性を高めるだけでなく、まちづくりや、交通安全、産業、流通、雇用、環境、福祉政策とも連動しているものです。公共交通の利用が増えれば、温暖化ガスの排出が減るとか、交通事故が減るとか、街のにぎわいが創出されるという効果もみられます。また、福祉の面から公共交通網を充実させてほしいという要望も確かに存在しています。
 このように、公共交通政策は部局を超えて、福井県が直面している多くの政策課題の解決に貢献するということがわかります。縦割り行政の解消のために、今後は公共交通政策においても庁内で共通の実現すべきビジョンを設け、各部局ごとの達成目標を数値化して取り組むべきです。